なぜ山に登るのか。

山から遠ざかる日々が続いていた。
5月の終わりに登ってから全く山へ行っていない。

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ここ1ヶ月、つなぎでドライバー助手のバイトをしていて昨日で最後だった。

初めて一緒になったドライバーさん<Aさん(仮)>でオモシロい人だった。移動中、色々山のことを聞かれて話していたら

「君は山に行きすぎてわかんなくなってるかもしれないけど、山に登りたいって欲はきっとその山に溶け込みたい、その一部になりたいって思うからだと思うんだよね。よくそこに山があるからだなんて言うけどね。そうじゃなくて。まーオレは山登らないからわかんないけどね。」

今、なんで山に登りたいのかと問われてもボクはカッコいい答えなんて出てこない。答えるなら、「体動かしたいから。」「楽しくて気持ちがイイから。」「体と心が喜ぶから。」とありきたりで面白くもない感覚的な返答しかできないだろう。

でもAさんが言っていたことは何となくわかる。

山に溶け込みたい、一部になりたいという欲があるわけではなくて、ふと気付いたら「今、自然の一部になってた気がする。」という節は何度かある。
特に走っている時だ。一般的にはゾーン状態、あるいはフロー状態と言われている。集中力が高まったときに感じられるそれだ。気づいたときにはもう終わっている。

レベルがひとつもふたつも上だったら、コントロールができるのかもわからないが、精々自分はその程度。

このゾーンに入ることは別に山に行かなくてもできること。けれど、人工物が極めて少ない、もしくはない山の中では全てが自然。

隔たりだらけの街の中では集中出来てもその状態に入った記憶がない。
それは街での僕のレベルが低いのかもしれないし、山で感じるそれは全く別のものかもしれない。

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はー、山へ行きたい。