TGIFの続き。

前回のエントリはこちら。

TGIF (Tochigi Gumma It's Fukushima) - あの山々を繋げたら

12日朝。水上駅前から湯の小屋温泉行の始発のバスで湯の小屋温泉へと向かう。

バスから下りて身支度を整えようやくスタートだ。まず目指すは至仏山

トレイルインして少し行くと一般道に出て、林道を行く。林道の終点に辿り着くと再びトレイルなのだが、このトレイルが以外と気持ちが良かった。

一つ目のピーク、笠ヶ岳を越えると子至仏山至仏山が見える。

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至仏山へ行くには ルートから1度外れ、再び戻ってくることになる。

しかし、滅多に来ることもないだろうし、こちらも一足伸ばせばという距離なので迷わず登る。

百名山とあって人が多かった。登山道もしっかりと整備されており、ここから見渡せる尾瀬の景色と尾瀬を守っているかのような、重鎮、燧ケ岳の優美な姿はまた格別だ。山頂に留まることなく先を行く。

1日目の記憶はただひたすらどこまで行けるかということしか考えてなかったので余り覚えてない。(もちろん目的地の目星は付けていた。)

至仏山を登り終えると燧ケ岳の存在が離れることがなかったことだけはハッキリ覚えている。

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鳩待峠、富士見小屋、そして尾瀬沼。着いたのは17時くらいだったろうか。

夏の日没にはまだ時間がある。桧枝岐村までとりあえず行けると判断し、更に進む。

途中、腹痛と闘い、事なき得ると一般道まで下りてきた。

携帯の電波も入ったので地図上にある温泉の営業時間を調べてみるとなんと間に合うではないか!

これは予想外ではあったが、汗で体が冷えていたので好都合だ。

なんとか桧枝岐村、燧の湯に辿り着き、僕の汚い服装に番頭のおじさんの冷たい視線を感じながら入館。あったまると心身が回復したかに思えた。

が、風呂から上がると急に気持ち悪くなってしまった。恐らく脱水だった。

入浴前にしっかり水分もとらずいきなり熱い湯に入ってしまった。

閉館の時間にもなったので、とりあえず体を冷やさないよう保温しながら外へ出る。

会津駒の登山道までは遠くはない。とぼとぼ歩き、登山道へ着くがそのまま進むのは無理だった。夜間の行動覚悟で来ていたが気分がよくなるまで駐車場の端でエマージェンシーシートやツェルトに包まって横になった。

夏とはいえすぐ傍に流れる川からの冷気が肌寒さを感じさせた。体力回復の具合を診て再び出発。結局5時間くらい寝てた。

早朝3時過ぎに出発。会津駒ケ岳までの道は風と影の影響で少し寒かったが、朝焼け見える緩やかな稜線はこれもまた綺麗で穏やかだった。

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残雪はあったが、スパイクやアイゼンがなくても大丈夫な程度。

福島の山は安達太良、磐梯山以来だから3年ぶりか。今日の山行の無事を願い会津駒を後にする。

次なる山は前日脇を素通りしてきたお待ちかねの燧ケ岳だ。

目的地へ急ぐばかりで気疲れしても困るのでひとりだけどこんなことまでして遊ぶ。

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もちろん冷たい。この格好で5秒も寝転ぶのは罰ゲーム他ならない(笑)

尾瀬御池まではなだらかな道で気持ちよかった。

御池の小屋で食料と水を補給し、歩みを進める。この部分が一番ハードだったろうか。

急登を抜け、振り返るとこのように自分がさっきまでいた場所を一望できる。

ストックなど持ってなかったが指とつま先をさしながらザクザク進んだ。

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燧ケ岳は今回、絶対登りたかった山なので、どうやってルートをとろうか悩んだ。

至仏山へ登ったらそのまま北へ行って燧ケ岳へ繋げたかったが、植生保護のためそのルートはとれない。尾瀬沼から直接行こうにも時間帯が夜になってしまう。ここは明るい時間に上りたい。他にも検討したが、登山道の崩壊等の問題でこのルートになったのだが、結果的に良かったとは思う。

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大渋滞発生中の爼嵓からの柴安嵓。

土日ということもあり、至仏山同様、アクセスも良い大人気の燧ケ岳は人であふれかえっていた。

柴安嵓へは行かず、再び尾瀬沼へ下りていく。登山客にはやはりこのスタイルで登ることは好奇の目で見られる。今日はここからここまで行くんですよ。と言うと、頑張って「陽希さん!」(グレイトトラバースの。)なんて冗談交じりに言われることもしばしば。

尾瀬沼のヒュッテで再度、食料、水を補給しながら地図で行程を確かめる。

ここで残念な事実に直面してしまう。どう頑張っても時間内に日光までたどり着けない。気分悪くしてからも、その辺の時間の調整はして出発したはずなのだがどうしても無理なのだ。

後で終わってから気づくのだが、地図上とは別に計算し紙に書いた山行時間を見返すと、単純に計算違いをしていた...

旅は突然に幕を閉じてしまった。TGIF完遂ならず。

最後は大清水の先のバス停まで走りバスに乗って沼田駅まで戻り帰路に就いた。

 

TGIF未完。