Shinetsu Five Mountain Peaks
2015/09/20,21
信越五岳(北信五岳)、この5つの山をご存じだろうか。
東から斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山がそれにあたる。
信越五岳と言えば山を走る人は一発で想像するのはあの気持ちの良いなだらかな山の旅レースだろう。
今回は僕も初めてエントリーしていた。それにあわせて休みも4日間あったのでめったに来ることのない山域を「レース前だから」とか何とか言わずに楽しもうと思った。
それが上記5座の内4座を繋げることだ。斑尾山のピークはレースでも通るため、回避。
そこで代わりに目を付けたのが長野県小谷村にある雨飾山だ。そこを起点に焼山、火打、妙高、黒姫、高妻、戸隠、飯縄となんとまあこの山域のオールスターをよく並べたものだ。
計画段階でわかっていたがこれは少々無理がある。寝る時間は殆どなしに、1日ちょっと。
20日の朝8時くらいにスタートして翌21日はレースの受付があるので昼までには終わらせなくてはならない。だから行けるとこまでと割り切っていた。
19日に白馬村の簡易宿で前泊。翌朝、スタートの小谷温泉までは電車とバスで移動。
涼しい空気を感じながら、一つ目のピークは雨飾山。
淡々と登っていたらすぐについてしまった。車でのアクセスの良さからか山頂は休憩する人でいっぱいだ。
ガスがかかった雨飾山を後にし、いよいよ焼山までの縦走ルートをすすむ。
破線ルートではあったが踏み後はしっかり残っている。と言うより、誰かが草を刈ってくれている。
このルートは体力勝負だ。起伏が激しさからか距離があると感じてしまうだろう。その上水場もない。
そんなことは構わず歩みを進め、いつの間にか金山に到着。
この空虚感がまたいい。人気を感じず周りを囲むは自然のみ。
そして、さあ俺のところへ来いと言わんばかりの焼山の存在感。
この写真は金山からだいぶ離れ、焼山に近づいているが近づかんともこの威圧感、そしてそこまで行く唯一のライン⁽トレイル⁾は”美しい”の一言だ。
登る、登る、登る。足元がガレてきたら頂上は近い。
活火山である焼山。その荒々しい岩が周囲の山とは一線を画す様相を織りなしている。
これで終わりではない。核心部にはまだ触れてもいないのだ。
そう、信越五岳は妙高からである。しかし、その前にもう一山手強く、無視できない山が…
火打山、2462mの標高は今回の行程一の高さを誇る。
しかし、自然のエネルギーというものはすごい。疲れを感じさせない。
綺麗な情景をこの眼で見たいが為に進むわけだが、
見れば見るほどに前へと進む活力を与えてくれ、また次はどんな光景が広がるのであろうかという好奇心までも駆り立ててくれる。
そして、火打山を越え高谷池へ。
紅葉には少し早かったが、この色合いも絶妙。
ヒュッテでたっぷり飲み水を確保したら行くはいよいよ妙高山。
続く。