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W knuckles

先週末、関西から一人、僕と同じ埼玉から一人お仲間を引き連れ秩父、奥秩父の山で遊んだ。設定したコースは激坂!走れないような急斜面だったが、新緑の緑に吸い込まれていくように歩みを止めることなく進んだ。

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これはもう急斜面パートを過ぎた部分で、奥多摩秩父の境目である稜線がくっきり見えた。

はじめの激坂で張り切りすぎて、自分の脚は膝回りが両方攣りそうだった。前日の睡眠不足とご飯を食べていないせいでひどい目にあった。(正確に言えば自分で追い込む結果となってしまった笑)こんな状況2年ぶりくらい。本当にこの二人とレース外で遊べることに興奮していた。

 

仲間に助けられあとは下れば終わりというところまで辿りつき、小休憩。落ち着きを取り戻しゴールの温泉まで無事下った。1日目、終了。

 

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2日目。T氏のご協力でお家に泊めて頂き、レースでもないのにまさかの3時起床w

車での移動が長い。走力、体力、経験があったとしても余裕を持って下りてこられるようにしたかった。

2日目も1日目に劣らず激坂!約2時間、延々と登りを満喫して頂いた。今回のテーマは走るというよりは山慣れ。標高も頂きまで上がれば2400mは超える。
当初の予定では上り下りを別ルートで2セットだったが、時間の都合上、頂上に着いたのち稜線を走って戻るというピストン形式となった。(前日のダメージと風邪からの回復が追い付かず体力不足だったので内心『助かった。』と思った笑)

それでもこの山域の肝の部分は味わってもらえたと思う。奥秩父は僕自身、『縦走の山』だと思っている。今でこそトンネルを掘って、日帰りで来られる山になったが昔はそうではなかった。奥秩父の山に残る登山道は先人の生活路だった。

信州から甲斐へ、甲斐から武蔵へ、武蔵から信州へと山を超えモノと人が行き交った。

この広い山を重いものを背負い、または馬を使って生きるために使われた光景を想像すると今は軽装で車でアプローチして、日帰りで山を遊ぶということが軽々しく見えてしまう。
山の遊び方は自由だ。人それぞれに楽しんでいい。この日も沢やが多かったし、ぼくらのような格好をしたスピードハイカーもいた。
でも、もう1度ここに来るときは縦走でこの山域の雰囲気にどっぷり浸かってもらいたいな。

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下りの登山道で。カメラを構えても逃げなかった。僕らは彼らの住処にお邪魔させてもらった。

ひろしま。

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恐羅漢トレイルレース(広島県)に参加してきた。今年の新城11k,64kに続き2戦目だ。距離60㎞以上、累積4,000m以上とだそう。

詳しくは本ページ参照。第1回 ひろしま恐羅漢トレイル in 安芸太田1回目とあって元々出るかどうか悩んでいたレース。いつも気兼ねなく遊んでいるお仲間が出るというので二つ返事でエントリーした。

広島という地ではトレイルを走ったことがないし、観光でも尾道に少し寄ったことがあるくらいだったので旅の要素としても魅力的だった。標高はそれほど高くないものの、仕事の先輩で広島の上下町出身の方も「広島は山だらけだよ。小さいころはよく里山で遊んだ。探せばいいところいっぱいあるかもしれませんね。」と言っていたのできっといい場所なんだろう。

で、実際はどうだったのか。コースはスタート&ゴール地点を中心にA,B,Cとそれぞれのループを一周する。結論から言うとこのコースは最高にオモシロい

当日は雨で、当然だがトレイルのコンディションは時間が経過するにつれ悪くなり最後のCループは大会側で足きりがあった。Cループを走っていない選手も多い。先にCループについて言っておくと、あの雨コンディションでは設置された虎ロープを使わないと登れない。(それでも仲間と一緒に上ってたので、ロープを待つ時間が勿体なかったので、途中までいやらしくロープを使わないで登った。)個人的にはこのCは大好きなセクションだ。

Aループはトレイル、走りやすい林道(ゴツイ石が少なく、草なども刈られていた。)でここで、ある程度トップ集団についていかないと後半は厳しいだろう。

Bループはコース断面図を見ればわかるが、大きくわけてお山が3つ。どれも急傾斜で下りは巻く角度?がテクニカルなポイントも多かった気がする。小刻みなアップダウンもあるが印象的だったのは登りはとことん上って、下りはとことん下る。他のレースではないような感じを受けた。
Cループは上記通りコンディションが良くても手を地面につかざるを得ないような斜面を標高600m上げる。
どのループも戻って来た時にまだ回るの?と思わず文句を言いたくなるくらいストレートにゲートを通させてはくれない。計測上の問題だろう。

スタッフの皆さんも1回目だというのに手際よく丁寧に雨のなか大変であったが、あたたかく迎えてくださったのがとても印象的だった。中学生やまだ幼稚園にも行ってないような子供も「がんばれー!」と何度も声援を送ってくれ元気が出た。

日本の関西以西(四国、九州、沖縄含め)のレースの中ではこれから人気がグンと上がるレースに間違いない。僕個人は氷ノ山、徳島千羽、滋賀のFAIRYくらいしかこの地方ではレースに出たことがない。今まで30以上のレースに出てきたけど、このレースはその中でもTOP5には間違いなく入る。それくらい楽しい。
また広島含め中国地方は走りやすくて楽しいトレイルがまだまだ眠っているのだろうとも思う。これからが楽しみだ。

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レースの面白さとは対照的にこの記事はつまらない気がするw
表現力が欲しい...

見えてきた次なる挑戦。

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(ファーストピーク武甲山。アームカバーの捲りあげ方と位置がダサいな...)

くどいようだが、ネタはまだ奥秩父縦走路。

我が友へ

今回、スタートを横瀬駅にしたのは理由がある。『奥秩父縦走』とするだけならばスタートは奥多摩駅からでもよかったはずだ。雲取山までへの道のりも時間にしたら3分の1で済む。⁽12時間→4時間⁾

玉出身で、秩父をホームフィールドとしたい。それでもスタートとする理由には十分だと思う。それも1つだが、別の理由がある。上の写真、手の甲に書いた武甲山=Bukohsanの”B”の文字。⁽自分でマッキー持っていって書いたw⁾実はもう一文字、ある場所で書いて写真に収めたかった。どこか。

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八ヶ岳、権現岳だ。⁽写真は2012年時。⁾

清里駅から権現岳へは難しくはない。北の一番端だったら考えるが、実は今回権現岳だけでも登ろうと視野にはいれていた。

権現岳=Gongendakeの”G” 武甲山=Bukohsanの”B”

BとG...

これは大切な友、Bibash Grungのイニシャルだ。

 

今からちょうど3年前の今日、一報が届いた。

彼はネパール人でシェルパであり、マウンテンガイドでもあり、若くして家族を支える柱であり(ご両親もご健在)いつもニコニコした好青年で、ボクにとっては初めての同じ歳の山友達だった。

彼はイタリアのアルピニスト(Bibashのゲスト)と共に世界で3番目に高い山、標高8,586mのカンチェンジュンガで無事登頂を果たしていた。

しかし、先に届いた報告は、下山中に他のパーティの滑落に巻き込まれたいうことだった。もう何が何だかわからなかった。それでも恐る恐るネットで検索するとそれっぽい情報が各国の新聞社から確認できた。この事実をどう捉えてよいのか、全く腑に落ちなかった。

確証を得たのはその2日後だったと思う。

ネパールで1回、日本で1回しか会ったことがなかったけれど、兄弟のような存在だと思っていたし、とても刺激を受ける存在であった。一緒に彼が登りたいと言っていた富士山に登りたかったし、ネパールの山も案内して欲しかった。でもそれはもう叶わない。

ショックだった。しかし、山から離れる気はなかった。もちろん彼の山のスタイルとボクの山のスタイルは違う。山を続けている限り、(もちろん彼を忘れることは何をしてても死ぬまでないが)自分の心に生き続けてもらえるように悔いのないように、好きなように山へ行こうと思った。
彼の功績には何をしても到底及ばないのだけれど、挑戦として、残っているこの生を精一杯生きる証の一部としてBとGを繋げたかった。それが武甲山をファーストピークにして、権現岳まで行こうという目論見。
7時間も途中寝てへましてそんな大事なことぶっ潰すのかとも思うが、途中で行けるんじゃないかと思った。

秩父縦走(今回同様、横瀬駅スタート)+八ヶ岳全山縦走を48時間

改め、

48 hours of ULTRA  "OKUCHICHIBU×YATSUGATAKE"

今回要した時間、横瀬駅から清里駅まで45時間もかかって何を言うとんじゃボケ!と思われるだろう。そこからゆっくりした休憩を8時間引いても37時間。

約12時間で八ヶ岳全山...36時間で奥秩父...行けそう!!!!と八ヶ岳全山行ったことないのに興奮した。

今回は1日目のスタート前の仮眠が1時間半。これが後に響いたと思っている。スタート前にしっかり睡眠をとる。そして途中は明るい昼間のうちにどこか寝転んで10分でも寝たくなったら寝ればいいと思う。やるんなら時間的にもそうするしかない。夜寝て暗いなか再スタートだと自分の場合やる気が下がる。だって、まだ寝ていたい...

 

どれだけやっても自分のことだから『彼には及ばない、まだ彼には及ばない。』と思ってしまうと思う。彼が挑戦したように、彼を想うことで挑戦しBibashが心の中で生き続けるのであれば自分は挑戦を止めない。もちろんそれは山を走ることだけに限定はしない。が、今ぼくができることはこれだ。

何の得にもならないかもしれない。やり終えても何も変わらないかもしれない。達成できないかもしれない。わからない。でも間違いなくワクワクする。

できれば、ランスタイルを全面に出して一人ではなく仲間の力をお借りしたい。
各ポイントでの補給と各区間ごとで一緒に走る人or全部一緒に走る人(途中で脱落したら置いてきますw)
(区間例:横瀬雲取山,雲取山~雁坂峠、雁坂峠~信州峠...)

 

言っておくがBibashのためだけに走るんじゃない。自分のため、皆のため。じゃないとこれはできないだろうな。

でもその前に八ヶ岳の縦走行かないと。

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※この記事を読まれる方はボクのお知り合いの方が大半だと思われます。その中には彼のことを知っている人もいます。もし、この記事を読んで不快に思われた方は削除いたしますので一報お願いします。

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (番外編)

秩父縦走路で使っていたギア、食べていたものを備忘録として残しておこうと思う。

 ウェア&ギア

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finetrack-skinmesh

finetrack-powermesh knee

sherpa adventure gear-クンチャンタンク

smartwool-run short

c3fit-アームカバー

以上でほぼほぼ事足りていた。

 

outdoor research-axiom jacket

今まで使っていたmontbellのトレントフライヤーでは生地の厚さが頼りなく、撥水機能も落ちていたと感じていたのでこちらを購入。あまり出番はなかったが、防寒対策にも十分だった。常時ザック外側につけたバンジーコードで締め上げ固定していた。

patagonia-ultra light down hoody

防寒対策。寝る時に使った。

patagonia-houdini jacket

下山後のことを考え携帯。

numberのタイツ

防寒対策。あろうことかレインの下finetrack エバーブレスフォトンを家に忘れていたためこいつがあっただけでも助かった。

白馬岩岳の手ぬぐい

冬のホーム、青がカッコいい。

buff

いつも肘に巻いている

inov8-trailroc245

ドロップ3㎜がかなりしっくりくる。全面ラバーソールもfavoriteポイント。
愛用していたnewbalance110では裸足で履くので指にテーピングをまかないと皮が剥がれたが、こちらは何もせず、何も足に問題がなかった。ハヤシの中では今までのシューズでナンバー1の呼び声が高い。

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mountain hard wear-summit rocket 20l

長い山行はこれをよく使用している。背中はもう汗臭くて嫌になるほどだが、大きな口1つだけで後はフロントにポケットが4つあるだけ。シンプルで使い勝手が良い。

大きいポケット2つのうち一つはジップがついているがこちらも右側同様、ボトルを入れられる仕様だったらもっと良い。現行では同社のFLUID16が近いが容量がこれだと小さい。

ultraspire-impulse

自分は人より水をよく飲む。今回終わってみれば常時1.5L持っていたらどうにかなったのだが、水だけは多く持っていようと常時2,0L~2,5Lは持っていた。
500mlのペットをフロントに一つ。背中にはplatypusの1Lを詰め、腰回りにこのimpulse,500mlボトルを2本。
ボトルをフルに満たしてスピードを出そうとすると無理があるが、今回のような使用であれば問題はなかった。ボトルホルダーとは別に小ポケットが4つあるので、ようかんを2個ずつ詰めて使い勝手がよかった。

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black diamond-traverse 

これはスキー用のストック。そのままでは付けられないので、ダクトテープを巻き太くして、別売りのラバーキャップ?を装着した。チェーンスパイク同様、残雪対応で必要であればキャップを外して使うつもりだった。実際は残雪が殆どなく普通のストックとして登りで大活躍。普段は全く使わないが、背負っている荷物が通常より重いので姿勢を崩さない、腰痛防止に役立った。

mont bell-チェーンスパイク

出番なし。

 

食料

ジェルは一切持たない。固形物のみ。その方がパワーが出ると思ったからだ。今回は食べながら進むということはしなかった。休憩時は立ち止まって食事した。

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えいようかん あんこ5本 (1本170kcal)

       チョコ5本 (1本200kcal)

チョコがやはり豆の味がしてとっつきにくいかと思ったけどそうでもなかった。個人的にはあんこよりもよかった。

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アルファ米 チキンライス (約350kcal)

      ドライカレー (約350kcal)

贅沢は言えないがあんまりおいしくない。米を食ってる、パワー出る!というプラシーボ効果が大事。⁽行程的におにぎり握って詰めて行っても良かった。⁾

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レトルトパウチのさばみそ、しょうゆ さんま大根おろし (各約150kcal)

タンパク質が欲しくなる時がある。持っていって正解。普通にうまい。汁も関係なく頂く。

 

チップスター うすしお、のりしお 115g (各約500kcal)

ミックスナッツ 300g  (650kcal/100g)

定番のトレイルミックスと言えばチップスターにミックスナッツ。チップスターは砕いてジップロックでミックスするだけ。

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カルパス 5本 (1本 200kcal)

今回の変わり種。食った直後は胃がやられた感じがしたが、脂分が多いので後半効いたのでは?と勝手に思っている。でももう1度持っていくかどうかは要検討。

 

citric amino

メダリスト社の粉末ドリンク。何本持っていったか覚えてないが、水だけでは無理なのでアミノ酸をこれで補給。

 

途中で買った、頂いた

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コーラ 500ml 4本

小屋では1本400円。コーラはハヤシを救う。

アクエリアス 500ml 1本

極細ポッキー 一箱

大弛小屋のご主人に頂いた。1袋はすぐ食べたけど、もう1袋は非常時とっておき結局ゴール後のささやかな祝福として頂いた。

 

参考にはならないと思う(笑)

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (取り直し?! 念願の清里駅)

長きにわたる奥秩父縦走路、いよいよ最後です。

これまでのエントリはこちら。

春の奥秩父縦走路 - the longer the higher

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (雲取山まで) - the longer the higher

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (はっけよぉい!雁峠まで) - the longer the higher

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (土俵際 信州峠まで) - the longer the higher

 

感動の?!ゴール

瑞牆山から駈け下り信州峠へ。途中、自販機で最後の準備をし最後の気合の入れどころです。

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時間に余裕はあるとは言えど、暗がりの道を行く時間を少しでも短くするため日没までレース張りのスピードで走りました。

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横尾山もまた急坂にぶつかるまでと急坂を越えた後のトレイルは気持ちよく、こんな状況でなくば一歩一歩ゆっくり踏みしめたいトレイルでした。

ここから豆腐岩、槍、と地図と事前に調べた情報をもとに順調に進みますが、それも明るいうちだけ。ルートは踏み後はあれど笹藪に覆われ確かめながら行かないと簡単にロストします。昼間であれば視界がきくため、多少踏みあとを外れても稜線をまっすぐ進めばいずれは道に戻るでしょうが、夜にそんなことが出来るほどの技量は兼ね備えていません。

ライトで足元を照らし、足裏で笹の生えていない踏みあとの感触を確かめながら行って迷っては戻りを繰り返します。はじめはルートから外れ道がわからなくなるとかなり焦りましたが、ここでも焦る必要はなく踏みあとの上を歩く、テープを確認することを怠らなければ道は清里まで続いているのです。

そして、時間をかけ例の鉄柵扉に辿り着きます。

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ここまではよかったです。ここまでは...

終わってから気づきましたが完全に情報収集不足と地図読みを怠ったせいで最終ピークの飯盛山はまさかのパスでした。本来であればこの鉄扉から出たらもう一度有刺鉄線を越えて飯盛山に向かいますがそんな情報は頭にあらず、牧場の作業道という明瞭な道をただただ下って行ってしまいました。それでも、もう1つピークを踏むには下りすぎているということはわかりました。しかし、その頃には戻る気力がなく、脚は清里駅に向かっていました。

真っ暗な舗装路を越え、民家の灯りのある舗装路へ。最後の最後でへまをおかしてしまったので複雑な心境でしたが、ルートは外れてしまったとはいえ2本の自分の脚で埼玉から清里まで来られたのは確かな事実です。最後はミスしてしまったことも笑って感動と共に吹き飛ばしました。

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(清里駅到着。)

どれくらい距離があったのか、累積標高は?と気にならなくはないですがそんなのどうでもいいんです。また自己満足感や達成感がないわけではありませんが、それよりもあの鳥の声が、緑の光景が、時を知らせる朝日、青空、夕焼け、闇夜が記憶に残るのです。ただ純粋に山を、トレイルを楽しみたかった。失敗もありましたが成功ということもなく無事にこの旅を終えられたことに感謝します。次は仲間と共にこのトレイルを楽しませて頂きたいです。

参考までに記録した時間だけは残しておきます。

ご自分の体力、技量、経験をよく知ったうえで挑戦される方は挑戦して下さいね。


5/14 0:10 西部秩父線横瀬駅-1:52 武甲山山頂-4:01 橋小屋の頭-5:14 オハヤシノ頭-7:38 酉谷山避難小屋(約1時間休憩) 8:45出発-9:55 長沢山山頂-11:56 雲取山山頂-14:02 飛龍山分岐-15:32将監峠-16:28唐松尾山-17:54雁峠避難小屋

5/15 3:00 出発-4:43 雁坂峠-5:58 破風山-7:32 甲武信ヶ岳-10:22 国師ヶ岳-11:00 大弛小屋-12:28 金峰山-13:57 富士見平-15:05 瑞牆山-16:41小川山林道入口-17:33 横尾山登山口-18:15 横尾山-20:08 鉄柵扉出入口-21:35 清里

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秩父部屋の森ノ山からは物言いがつけられているそうです。取り直しかな。⁽笑⁾

 

おしまい。

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (土俵際 信州峠まで)

旅も半分終わったところでしょうか。終盤に差し掛かり、土俵際の闘いの末の勝者は?

(これまでの奥秩父縦走のエントリはこちら)

春の奥秩父縦走路 - the longer the higher

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (雲取山まで) - the longer the higher

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (はっけよぉい!雁峠まで) - the longer the higher

 

焦らずゆっくり

雁峠避難小屋には18時ごろ到着。とりあえずお腹も空いていたので腹を満たし、寝る準備に入ります。日没は19時頃で、飯を食べ終え荷物の整理を済ませ、3時間後にアラームをセット。19時過ぎには寝ていたと思います。
アラームの音で目覚めますが、全く外に出る気がしません...あと1時間、23時に再度起きるも、もうちょっと...と繰り返していたら目が覚めたのは15日の2時でした。あろうことか普通に7時間も寝てるじゃありませんか。過去にも避難小屋で仮眠のつもりが爆睡で、あとの予定がおじゃんになってしまったことがありました。
Shinetsu Five Mountain Peaks - the longer the higher

Shinetsu Five Mountain Peaks 続き。 - the longer the higher

 

こうなったのも自分のマネジメントの甘さ。時間を計算したら最終区間の信州峠~清里駅の夜間走は避けられませんが、2日以内には完走できそうです。気を取り直して雁峠を3時に出発しました。
まだ真っ暗な闇に包まれた森の中をライトの灯りを頼りに前へ。出発時は上下長袖で体を覆ってましたが、動き出すとすぐに元のノースリーブ、短パンで行けました。

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(15日のファーストピーク。)

4時を過ぎると太陽が昇ってき始め昨晩の夕日に負けないくらい素敵な朝日が顔を出します。            

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(雁坂峠へ向かう途中。)f:id:mhbg2012:20160521184122j:plain

そして、雁坂峠に到着です。3年前は食料がもうなく、ここで道の駅へ下りてしまいました。今回は食料の半分以上は1日目で消費してますが、行けそうな気がします。
(参考には全くならないでしょうが、食料は何を食べていたのか別エントリで書きます。)

ここから甲武信ヶ武がまた未走区間ですが、問題なく行けるでしょう。

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(富士山がうっすらと映ってます。)

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(これで3度目の甲武信岳甲州武州、信州の境目にあるので頭文字をとって名付けられたとされる。)

 

優しい小屋の主人たち

雁坂峠から甲武信ヶ岳はアップダウンはあるものの初めてのトレイルと景色を楽しめました。山頂へ行く前に甲武信小屋に寄り休憩をとったのですが、とても雰囲気が良い山小屋で日を改めゆっくり来たいなと思うくらいです。

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甲武信小屋ネット - kobusi.com
ご主人のとくさんは表で日を浴びながら、これから出発するご家族との会話を楽しまれていました。家族、(親、子)と隣のおじちゃんの見ていると思わず微笑んでしまう日常的な風景がそこにはありました。
コーラを一本注入し、「またゆっくり来ます。」と告げ小屋を後にします。
甲武信ヶ岳山頂を下ると国師ヶ岳までは僕がこの縦走路で最も好きなトレイルです。

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カフカのシングルトラック。両サイドは木々に囲まれ、木々の隙間から見える景色。道をふさぐ倒木。倒木の上にこれでもかと生える苔。幾年も時を重ね、時を越えてきたこの土地に足を踏み入れることは不思議な感覚で、前回もそうでしたけどこの区間を走ると時間という観念がふっとんでしまいそうに。

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国師ヶ岳山頂に立つとお隣の金峰山は姿をくらましていました。

すっかり忘れていたのですが、奥秩父最高峰は北奥千丈岳(2,601m)。ここから進行方向を少し下り、左手に分岐があったはずなのですが、全く覚えておらずでもったいないことをしました。

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大弛小屋に到着。こちらでは偶然にも作業するためだけに上がってきていたご主人とお会いできました。水が1補給100円で500円玉しかなかったので、両替してもらうと「水ってのはその人にとっての価値だからね。いちいち確認しないけど10円とかで済ませる人もいるよ。」と一言。500円入れておいてもよかったですね...それくらい山の上では水が貴重です。
ご主人もタバコで一服。「これも縁だからね。よかったらどうぞ。トレイルの人は食べ物あんま持たんでしょ。」と極細ポッキーを下さいました。
7時間も寝てしまったことにやや後悔をしていましたが、こんな出会いがなかったと思うとこれはこれで良かったんだと実感。小屋のある大弛峠は西に金峰山、東に国師ヶ岳と挟まれている上、車でここまで上がってこれる絶好のスポット。ただし、今の時期はまだ林道が開放しておらず、通るのは縦走する人くらいで実質開店休業中らしいです。

ここでも「またゆっくり来ます。」と別れを告げ金峰山へと向かいます。

 

3年前とほぼ同じ時間で

薄々気づいてはいたのですが、甲武信ヶ岳を出た時間と以降の通過時間が3年前とあまり変わりがなかったのです。3年前のことを思い出すと、帰りのバスの時間もあったためか急いでいた記憶しかありません。そのくせ、これから向かう金峰山の五丈岩に圧倒されゆっくりしてるとまた後ろの方に時間がおし、猛スピードで瑞牆山を駆けのぼった記憶があります。
今回は時間に余裕があるのと、1度通ったことがあるというだけで心にも余裕がありました。

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(朝日峠)

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(金峰山、五丈岩。)

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(五丈岩の方を振り返ってもガスで覆われていましたが、金峰山荘の方は一瞬晴れ間を覗かせました。)

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(一部のお仲間にしかわからないと思います。『ハト”岩”師匠!!!!?』)

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(ガレ場を抜け、更に下るとこれまた珍しい巨岩。大日岩。)

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そして瑞牆山への分岐、富士見平小屋に到着。3年前はここを15時くらいについて息を上げながら全力で登ったことを覚えています。今回の到着は14時と1時間しか変わりませんがまだ日も高い位置にあり焦る必要もありません。コーラをここでも1本注入。あとのことも考え400円コーラの2本目も購入しておきます。

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(登山道は岩、岩、岩の連続。こういう遊び心が大切。)

山頂が見えると声をあげ”WOO HOO!!”と思わず叫んでしまいました。
晴れていれば今まで自分が歩んできた稜線を見渡せるのですが、ここでもガスは晴れませんでした。頂上には誰もいないと思ったら一人学生っぽい男の子が。せっかくなので写真を撮ってもらいました。これが道中唯一、人にとってもらった写真です。

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いよいよ最後の難所、信州峠~清里駅。どうなることやら。

続く。

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (はっけよぉい!雁峠まで)

旅の経緯とスタート~雲取山まではこちら。

春の奥秩父縦走路 - the longer the higher

-TSUNATORI(綱取り)- 森ノ山 奥秩父部屋 (雲取山まで) - the longer the higher

 

雲取山では全く止まることなく先へ、ここからが奥秩父縦走路です。雲取山から雁峠(がんとうげ)辺りまでは主に山のやや南の斜面につくられた道を行きます。

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 次に目指すは飛龍山。ピークはルートから外れ、登るのであれば山頂へ行って、戻ってこなければなりません。前回はパスし、今回は登るつもりでいました。

左手には恐らくそれであろう、大菩薩連嶺や山梨の山々が見えます。いつもお世話になっている山と高原地図雲取山両神山金峰山・甲武信。地図を広げると実は横長ではなく縦長で、南北にも山々が並び、奥秩父縦走路につながっているのです。

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(飛ぶ龍が如く、飛龍山。丹波山村から飛龍山への道はまるで竜の背のよう。)

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(飛龍山付近。倒れた木さえも龍に見えた。)

飛龍山頂へ向かう分岐に着きましたが、ここで再度睡魔との格闘が始まっていました。まだ日が高かったので、日の出ているうちに地べたで寝転がって休むか、小屋についたところで寝るか、そして飛龍山頂はどうするのか。
なかなか来られる場所ではありませんが、結局山頂へは登らず分岐にある祠に「また来ます。」と告げて先を進むことにしました。

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(飛龍山頂、丹波山村雲取山、次なる将監峠への分岐)

飛龍山は断念しましたが、もうひとつ楽しみにしていた場所があります。

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それが禿岩(はげいわ)です。今回は雲でそこまで景色を見渡せませんでしたが、前回ここに立ち、見下ろす景色は圧巻でした。奥秩父縦走路を繋ぐ山々が俗に”東アルプス”と呼ばれるに相応しい山であることを確信した場所でありました。

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どこで寝ようかと考えながら眠気を押し切り将監峠へ到着しました。

日没前まで行動して着きそうな場所が雁峠避難小屋、眠いのを更に押し切って泊まれるのは破風山避難小屋。どちらで寝るにせよ3時間程仮眠をとろうと考えていました。

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ひどい顔してますが、眠いところでのアップダウンはかなりきます。ここまで来ればお隣の笠取山を登って下れば雁峠避難小屋です。

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唐松尾山のあと、実は迷いました。笠取山頂を通り雁峠へ向かうルートと、山頂を迂回して雁峠へ向かうルートがありました。眠かったこともあり、もう目の前にある道しか見てません。山頂を通る予定で進んでいたはずなのに、下りすぎていることに気づき戻ることに。しかし、戻っても分岐がよくわからない…前回はピークをしっかり通ったことだけは覚えていますが、どういう道だったかまでは覚えてなかったのです。

仕方なく迂回ルートで合流することに。

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これからは夜間走ということもあり眠いまま進むとえらい目にあうので雁峠避難小屋で休むことに。疲れた心身にこの夕焼けはちょっとしたご褒美でした。

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無事避難小屋に着き仮眠をとりますが、ここでの判断が後半にひびくことに...

 

続く。